当社独自の超高合金金型「Tokyo-Ace」の特徴や加工品を紹介するムービーを公開しました。
超硬合金は大変硬く、ダイヤモンドに次ぐ硬さと言われています。当社ではその超硬合金を、長年金型材料として利用してきました。ですので、通常の工具では加工できず、1960年代に開発された放電加工という熱エネルギーによって超硬合金を溶かしながら加工する方法をとってきました。放電プロセスは複雑な形状でも高精度に加工できますが、大変時間がかかり、コスト高という難点があります。
当社は、それを解決するために研究開発を重ねた結果、2011年に微細精密加工機でダイヤモンド工具を活用し、磨き加工を成形加工と同時におこなう直彫り製造による超硬合金金型の量産を実現しました。この金型を、Tokyo-ACE®と命名しました。ベアリング部品用金型や電気接点用金型、線引き金型などを製造しています。
Tokyo-ACEは、お客様にとって4つのメリットがあります。
まず1つ目は寿命が長いことです。放電加工では表面に生じる細かな傷が発生しないこと、直彫りによって金型表面強度がわずかですが増すことが理由と考えています。
2つ目は品質が安定していることです。精度は3㎛です。鏡面に極めて近いRa=6nmといった面粗度を達成しています。
3つ目は納期が大変短いことです。放電プロセスでの3工程を、直彫りのみの1工程で製造が完了します。電気接点用金型を50個もご注文もいただいても、最短2日でお納めできます。
4つ目のメリットは、数十個というご注文にも対応できるということです。当社は、一月にTokyo-ACEを500~600個製造しています。